「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム Vol.39

空調機・エアコンの買い替えと修理 どちらがいいの?寿命は何年?

業務用空調機と家庭用エアコンの耐用年数

エアコンは快適な生活環境を保つために欠かせない家電製品ですが、その耐用年数や故障時の対応に悩まれる方も多いのではないでしょうか。特に近年の猛暑では、室内の熱中症予防のためにもエアコンの性能が重要です。今回は、業務用空調機と家庭用エアコンの耐用年数の違い、買い替えか修理かの判断、そして部品保有期間についてお話しします。

●業務用空調機の耐用年数

業務用空調機の耐用年数は、一般的に10~15年とされています。よく使って20年。
これらはオフィスビルや商業施設、工場などで連続稼働することが求められ、耐久性や信頼性が重視された設計がされています。また、定期的なメンテナンスが義務付けられていることが多く、専門の技術者による点検や修理が行われるため、長期間にわたって安定した性能を保つことができます。

●家庭用エアコンの耐用年数

家庭用エアコンの耐用年数は、一般的に8~10年程度です。
家庭での使用が主で、稼働時間が業務用に比べて短いことが一般的です。そのため、コストパフォーマンスを重視し、設計や素材の設計が行われています。メンテナンスは基本的にユーザー自身が行うことが多く、フィルターの清掃や簡単な点検が主なメンテナンス内容です。

買い替えか修理かの判断

エアコンが故障した場合、買い替えか修理かを判断するポイントはいくつかあります。

1.耐用年数の経過:

エアコンが耐用年数を超えている場合、修理をしても再度故障するリスクが高いため、買い替えを検討するのが賢明です。特に家庭用エアコンが10年以上経過している場合(よく使って15年)は、新しいエアコンへの買い替えをおすすめします。業務用空調機の場合も、15年を超えている場合(よく使って20年)は買い替えが望ましいです。

2.修理費用と新規購入費用の比較:

修理費用が新しいエアコンの購入費用の半分以上になる場合は、買い替えを検討する価値があります。新しいエアコンは省エネ性能が向上しており、長期的な電気代の節約にもつながります。

3.エネルギー効率:

新しいエアコンは省エネ性能が向上しているため、古いエアコンを修理するよりも買い替えた方が電気代を節約できます。
特に夏場の電気代が気になる方には、新しいエアコンへの買い替えがおすすめです。

4.環境への配慮:

新しいエアコンは環境に優しい冷媒を使用していることが多く、地球環境にも配慮した選択となります。

5.室内の熱中症予防:

特に高齢者や子供がいる家庭では、エアコンの性能が室内の熱中症予防に直結します。古いエアコンでは冷却能力が低下し、効果的に室温を下げられないことがあります。最新のエアコンは冷却能力が高く、快適な室温を保つことで、室内の熱中症を予防できます。

6.補修用性能部品の最低保有期間:

メーカーさんが修理部品を保管している最低年数は、業務用空調機と家庭用エアコンともに10年です。これを「補修用性能部品の最低保有期間」と呼ばれています。
エアコンの寿命が最大でも15年程度(業務用空調機は20年程度)。メーカーさんの部品を保管する最低年数が10年程度。作り置きしてあるのが10年で、場合によっては10年過ぎていても在庫を持っている場合もあります。
そうなると故障した時点で、部品保有期間を過ぎると、修理に必要な部品が手に入らなくなる可能性があり、結果的に修理ができないこともありますので、ご注意ください。このため、エアコンの年数が経過している場合は、部品保有期間も考慮して買い替えを検討する必要があります。

室内の熱中症予防とエアコンの重要性

最近の夏は体温並みの暑さとなり、室内でも熱中症のリスクが高まっています。このため、エアコンはもはや単なる快適さのためのものではなく、生命維持装置とも言える重要な設備です。新しいエアコンは省エネ性能が向上し、電気代の節約にもつながります。快適で安全な夏を過ごすためには、以下の点に注意してエアコンを活用してください。

1. 水分補給:
定期的に水分を摂取し、脱水を防ぎましょう。
2. 室内温度管理:
エアコンで適切な室温を保ち、熱中症を予防します。
3. 外出の控え:
高温時の外出は控え、安全を確保しましょう。
4. 服装の工夫:
涼しい服装で体温の上昇を防ぎます。
5. 冷却グッズの活用:
扇風機や冷却マットなどのアイテムを利用しましょう。
6. 休息の確保:
十分な休息を取り、体力を維持しましょう。
7. 食事に気を付ける:
バランスの取れた食事で体調を整えます。
8. 周囲の人々に気を配る:
特に高齢者や子供の健康に注意を払いましょう。
9. 症状に注意する:
熱中症の初期症状に気づいたら、すぐに対処しましょう。

エアコンを効果的に使い、快適な環境を維持しながら、これらの対策を講じて安全な夏を過ごしましょう。

最後に

エアコンの買い替えか修理かを迷った際は、ぜひ一度、あんしん電気さかいにご相談ください。
お客様の使用環境やエアコンの状態を踏まえ、最適なアドバイスをさせていただきます。

エアコンの買い替えを検討する際には、単に初期費用だけでなく、電気代の節約効果も考慮することが重要です。特に10 年以上使用しているエアコンをお使いの場合、最新のエアコンに買い替えることで、電気代を大幅に節約できる可能性があります。
快適な生活環境を維持するために、適切なエアコンの選択とメンテナンスを心がけましょう。

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