「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム Vol.28

今使っているダウンライトに、白熱電球からLED電球に交換して大丈夫?

こんにちは。あんしん電気さかい 酒井央員(ひさかず)です。
今回は、ダウンライトのLED化についてご紹介します。

今回は、ダウンライトのLED化についてご紹介します。

みなさんのお宅でも、何台か使われているダウンライト。
天井の丸い照明です!天井に埋め込まれた照明なので、見た目もスッキリしてデザイン性も優れています。
玄関、廊下、トイレ、洗面脱衣所、新しい家だと居室の大きなシーリングライトの代わりに、部屋の必要な箇所だけを照らすオシャレで省エネな「多灯分散照明」としてダウンライトはよく使われています。
今使っているダウンライトの電球を外して、LED電球にする前に電気の豆知識として読んでいただきたいと思います。

使用されて電球(ランプ)の種類

使用されて電球(ランプ)は、ご家庭用だと白熱電球の60W(ワット)が多いかと思います。近所のお店やオフィス、大きな商業施設や公共施設などのダウンライトは、広いスペースを明るく照らすために、白熱電球より明るいコンパクト蛍光灯などがよく使われます。

表は、ダウンライトに使用されている主な電球(ランプ)です。この電球を使用したダウンライトは、既にカタログには載っていません。省エネで長寿命のLED に切り替わっています。但し、電球取り替え用として製造はされていますから、ご安心ください。

LED は省エネ・長寿命・虫が寄ってこない

みな様が使われているダウンライトは、表のどの電球ですか?
まだ白熱電球ですか?

LED の3つの特徴

① 省エネ! →省エネだから電気代を節約
・白熱電球(60 形) 消費電力 57 ワット
・LED 電球(60 形相当) 消費電力7.3 ワット(約90%省エネ、節電)

② 長寿命! →約10 年、球替えしなくてすむ
・白熱電球 1,000~2,000 時間
・LED電球 40,000 時間(約20~40 倍長もち)

③ ムシが寄ってきにくい! →紫外線がほぼでない
・外線量は蛍光灯の約200分の一です。だから、虫が寄ってきにくいのです。

ダウンライトのLED化は、簡単だけど難しい

◯ 一般家庭/店舗(表の左側)の電球は、LED 電球に交換可能です。

✕ オファイス/商業施設/公共施設/学校(表の右側)の電球は、電気工事屋さんにご相談ください。
コンパクト蛍光灯、メタルハライドランプなどは、安定器を使って点灯します。この安定器も経年劣化していると点灯しません。選定が難しいかったり、メーカー保証外のアダプターなどありますが、あまりおすすめはできません。

ダウンライトのLED化は、主に2通りあります。それぞれメリット・デメリットがあります。
・LED 化① 今の電球から、LED 電球に交換
・LED 化② 照明器具本体をLED ダウンライトに交換

LED 化① 今の電球から、LED 電球に交換

メリット

  • 自分で簡単に交換ができる
  • 工事費を掛けずに手軽

デメリット

  • LED 電球が不点や故障、短寿命の主な原因
    • ダウンライトにLED 電球がぶつかる
    • 器具メーカーとの相性・仕様があっていない
    • 既設照明の経年劣化による発熱、漏電
  • LED 電球の選定が難しい(4つのチェックポイント)
    ① LED 電球の形状が器具に入るか※需要!
    ② 電球の口金サイズ、明るさ、光色の選定
    ③ 照明器具の形状と光の広がりタイプ
    ④ 照明器具の仕様の確認
    • 調光機能ありなし
    • 断熱材施工ありなし
    • 密閉型器具対応ありなし
    • 屋外器具対応ありなし

※我が家でもやってしまった失敗談。
リビングには調光スイッチがあり、ダウンライトの白熱電球を調光して使っていました。そこにLED電球を取り付けて、調光を行うとすぐにLED電球は点灯しなくなってしまいました。LED電球が、調光対応でなかったのが原因です。
LED電球でも調光対応の商品はあります。調光スイッチも白熱灯用ではなく、LED対応の調光スイッチにする必要があります。LEDのチラつき、故障、短寿命の原因になりますので注意が必要です。

LED 化② 照明器具本体をLED ダウンライトに交換

メリット

  • 照明器具がLED 用に設計されているから安心
    • 省エネ →節電になる(LED電球より省エネ)
    • 長寿命 →約10年、ランプ替えの必要がない
    • 光の広がりも最適化されている
    • メーカー保証がある
  • 付加価値のあるLEDダウンライト
    • 調光→明るさを調光ができる
    • 光色→光の色を切り替えできる
      電球色・温白色・昼白色
    • 調光・調色→明るさ・光の色を切り替えできる
    • センサー付きダウンライト
    • スポーカー付きダウンライト

デメリット

  • 工事費が発生する
  • 種類が多いので選定に困る

ダウンライトが15年以上経過している家は、ほぼ白熱電球!

我が家は、2006年に古い建物をリフォームして、15、6年経過しました。その当時のダウンライトの電球(ライプ)は白熱電球が多く使われていて、LED ダウンライトはまだ種類が少なく値段が高かった記憶があります。我が家のダウンライト、実は未だに白熱電球なのです(汗)。取り替え用のLEDダウンライトは、会社の倉庫に用意してあるんですよ・・・。

結論、結局どっちがいいの?酒井はLED ダウンライト推し!

・LED 電球
LED 電球購入時の注意事項
ダウンライトに入らない、入ってもソケットの接触不良で点灯しない倍がありますのでご注意ください。
ダウンライトのメーカーが推奨するLED 電球をお買い求めください。

但し、今お使いのダウンライトが設置後15年経過している場合、LED 電球に取り替えてさらにもう10、15年使用されるということです。電気屋的には、照明器具の漏電、火災にも繋がりますのでおすすめはできません。

・LED ダウンライト
電気工事士の酒井としては、将来的なことも考慮して総合的に判断すると、照明器具の本体ごとLED ダウンライトに交換することをオススメします。
白熱電球からLED電球にすると年間3,402円節電になります。10年だと34,020円。電気工事費用もこれでまかなう事ができます。尚且、照明器具本体も新しいLEDダウンライトなら安心ですね。
LED 電球よりLED ダウンライトの方が消費電力が約40%も省エネだと、このコラムを書いていて酒井は発見してしましました。計算してみたら60形相当のLED 電球とLED ダウンライトの1日8時間使用して1年間の電気代の差は、約211円でした。まぁ10台あれば2,110円。10年で21,100円ですから工事代の足しにはなるかと思います(笑)

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