「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム Vol.36

電気工事屋が考える、電気自動車の充電に伴う電気契約の見直し!

自宅充電がEVライフの鍵!

電気代も上がっていますが、ガソリン代の高騰しきています。そろそろ電気自動車(EV、PHEV)にしようかなと考えている方も多いかと思います。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)は、自宅で充電する設備(充電コンセント)を設置すれば、ガソリンスタンドに行かなくて済みます。自宅充電できれば、寝ている間に電気自動車 (EV・PHEV)を充電する事ができます!

充電速度による充電器の違い

「普通充電」遅い→
主に200V 3~6kw 程度の出力で、ゆっくり充電する方式。自宅充電も普通充電です。

「急速充電」早い→
主に直流電源20~50kw 程度の出力で、 充電口はチャデモ(CHAdeMO)規格。
高速道路のSA・PA、道の駅、車の販売店に設置してある大きな充電設備。
(テスラのスーパーチャージャー 70~120kw、最大250kw すごく早い!

充電コンセントを設置の際の注意ポイント

「自宅充電」は、電気自動車 (EV・PHEV)のメリットのひとつでもありますが、同時にご自宅の電気の契約を見直す必要があります。
電力会社の契約アンペアを上げる、現状維持するなど、家族構成、生活スタイルに合わせた適正な電気プランを、工事と同時に進めて行く必要があります。充電コンセント+電気の契約アンペア相談をして下さい!

  • 充電コンセントを設置する位置、電源配線ルートの検討
    ・分電盤から配線する ・スマートメーターから分岐する
  • 分電盤に、専用回路の空きスペーがあるか
  • 電気の契約の確認見直しが必要か
    ・電力会社はどこか? ・契約アンペア数は?
  • 車の充電設備の仕様の確認

電気自動車は、主に3kw 充電が主流!

電気自動車 (EV・PHEV)の充電コンセント設置には、電気工事の資格が必要です。充電コンセントには、専用回路が必要です。100V は充電時間がかかるので、断然200V 充電がオススメです!
出力は「200V×15A=3kW」が主流ですが、最近では「200V×30A=6kW」を超える高出力タイプの普通充電器も増えてきています。ただし、高出力の普通充電を行うには、車両側が対応している必要があります。

例えば、テスラモデルY の家庭用充電器「ウォールコネクター」は、200V で最大出力9.6kW です。高出力になるほど充電時間も短くなります。出力6kW タイプであれば出力3kW タイプの倍速(およそ半分の時間)で充電することが可能です。
しかし、高出力になれば当然、電気の契約アンペア数も上がります。
自宅充電200V の3kw 充電1時間あたりの航続距離の目安は、20Km です(車のよって異なります)。
個人的な感想ですが、200V の3kw 充電で十分です。

電気自動車を充電中にブレーカー落ちる!その理由は?

電気自動車を自宅で充電すると、ブレーカーが落ちる可能性があります。これは電気自動車の充電により、電力使用量が増えるためです。ブレーカーが落ちないようにするには、契約アンペア数を増やす必要があります。
契約アンペア数は、一度に利用できる最大電力量です。たとえば、40A と記載されている分電盤では、一度に40 アンペア、つまり4kW(4000W)までの電気しか使えません。

契約アンペア数をオーバーして、ブレーカーが落ちる場合は、以下です。
電気の契約アンペア数(A)<家電の使用電力量の合計(A)

契約アンペア数の見直しが必要!

契約アンペア数に余裕があれば、電気プランをそのまま使用しても問題ないと考えられます。ただし、ブレーカーがよく落ちる場合は、変更することをおすすめします。普段の電力使用量や、設置する充電器の出力を確認して、通勤など毎日どれくらい平均的に走行するかなど生活スタイルを考慮して、必要に応じて電気の契約アンペア数を変更する事が大切です!

充電モードには、すぐに充電を開始する「即充電」、指定の時間で充電開始/停止する「タイマー充電」、携帯電話やパソコンから充電開始操作ができる「リモー
ト充電」の3 種類があります。電気をあまり使わない夜間に、充電するように設定
すると、電気の契約アンペア数を抑えることもできます。

契約アンペア数を+3kVA すると安心!

例として、テスラモデルYを充電する場合、3kW(200V×16A)の出力で充電します。電気の契約アンペアは、100V換算で計算するので、32A となります。現在40A 契約の場合、充電中に使えるのはアンペア数は8A しかありません。エアコン1台を動かすと、始動電流が10A 以上流れるので契約電流をオーバーします。
充電中でも家で使える電流が増えて、より安心なのは、契約アンペア数+3kVA(+30 アンペア)。
表から、3段階 契約アンペア数をアップ!40A 契約を8kVA 契約にすると、充電中に使えるのはアンペア数は48A になります。基本力金は、約1,200 円高くなります。契約アンペアの変更は、毎月の電気の基本料金が、10 アンペアにつき約300 円あがります(電力会社のプランにより異なります)

※アンペア数は、原則的に1 年ごとの契約になっており、季節ごとに変更することはできません。
契約アンペア数を変更するには、電気工事店に依頼してブレーカーの交換などの工事が発生する場合もあります。
一般的な4人家族であれば、8~10kVA へ契約アンペア数を変更しておくとブレーカーが飛ぶリスクを減らせます。

その他コラム~充電コンセント関連~

「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム Vol.27
電気自動車(EV・PHEV)充電コンセント ~新方式スマートメーター分岐

「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム Vol.30
無理せず電気代を減らす!節電しなくても電気代を節約する方法

電気自動車(EV・PHEV)の種類

実際にお客様が乗っていらっしゃる電気自動車(EV・PHEV)には、以下の様に沢山の車種がありました。
電気自動車の購入のご参考にして下さい。
テスラ モデルY、テスラ モデル3、リーフ、サクラ、eK クロス EV、プリウスPHV、アウトランダーPHEV、グランドチェロキーPHEV、MINI クロスオーバーPHEV、プジョー508ハイブリッド、トヨタコムスなど

お問い合わせ

『充電コンセントについて』と言ってお電話下さい。
ご質問、お問い合わせは、お気軽にどうぞ。
あんしん電気さかい フリーダイヤル 0120-50-3651 まで。(通話無料・ケータイOK!)

「教えて!あんしん電気さかいくん」コラム